成年後見と関連する制度

成年後見制度の他にも、高齢者や障がいをお持ちの方を支援し、本人の思いや願いを実現するいくつかの制度があります。

成年後見制度では、本人の支援が始まるのは、本人の判断能力が低下した後です。　そして、本人の死亡により、制度は終了することになります。

しかし、判断能力が低下する前（成年後見の前の段階）や亡くなった後についても（成年後見の後の段階）、広い意味での財産の管理や本人支援の仕組みが必要です。

例えば、「見守り契約」「財産管理委任契約」「死後事務委任契約」です。
また、成年後見制度とは別の観点から、本人の財産を管理する制度も用意されています。　その一つとして、「家族信託」があります。

成年後見制度さえあれば、本人の支援が完全となり、すべての問題が解決できるわけではありません。　これらの制度と成年後見制度とを、本人の希望やその置かれている状況に応じて、うまく組み合わせることが大切です。
そのことにより、より多くの本人の思いを実現でき、老後の不安や心配を安心へと変えることができるのです。